ハラスメントは、放置すると職場が壊れます。でも、小規模薬局ほど「どう調査したらいいか分からない」「どこまで聞けばいいか怖い」と止まりがちです。
この記事では、小規模薬局でも回せるように、ハラスメント調査の手順を型としてまとめます。
1. まず結論:調査は“公平さ”が命
どちらかの言い分を鵜呑みにすると、調査そのものが争点になります。大事なのは、
- 双方から聞く(片方だけで決めない)
- 事実ベースで整理する(評価や感情を混ぜない)
- 再発防止まで含めて着地させる
です。
2. 初動:その日〜48時間でやること
(1)安全確保・二次被害防止
- 当事者を物理的に離す(シフト調整、配置換え)
- 相談者のケア(相談窓口、連絡手段)
- 口止めではなく「報復禁止」を明確に
(2)相談内容の記録
- いつ、どこで、誰が、何をしたか(時系列)
- 具体的発言・行為(なるべく原文)
- 目撃者、証拠(LINE、メール、録音、メモ)
(3)調査体制を決める
小規模ほど「誰がやるか」で揉めます。利害関係がある人(当事者の上司・親しい人)が単独でやると荒れやすいので、可能なら複数名で進めます。
3. 調査の進め方(小規模薬局の現実ルート)
Step1:争点整理(論点を絞る)
「嫌だった」だけだと判断できません。いつ、どの発言・行為が問題か、論点を絞ります。
Step2:ヒアリング(聞く順番が重要)
- 相談者(被害申告側)
- 目撃者・周辺者(中立を優先)
- 行為者(加害申告側)
先に加害申告側を詰めると、証拠隠しや口裏合わせが起きることがあります。
Step3:証拠の確認
- LINE・メール・チャットのスクショ
- 勤怠・シフト・防犯カメラ(ある場合)
- 業務日報・引継ぎメモ
Step4:事実認定(“起きた/起きてない/不明”に仕分け)
裁判みたいに断定できないこともあります。その場合でも、
- 確実に起きたこと
- 証拠不足で不明なこと
- 双方の認識違いの可能性
に分けて整理すると、判断がブレにくいです。
4. 措置:懲戒だけが答えじゃない
ハラスメント対応は「懲戒で終わり」ではなく、再発防止まで必要です。
- 注意・指導(文書化)
- 配置転換・シフト分離
- 教育・研修
- 必要なら懲戒(就業規則の根拠が前提)
5. 小規模薬局ほど注意:秘密保持と説明のバランス
全情報を全部開示すると二次被害が起きます。でも、何も説明しないと不信感が爆発します。
現実解:詳細は伏せつつ、「調査した」「再発防止策を取った」「報復は禁止」という骨格を伝える。
まとめ:ハラスメント調査は“手順”がある会社が強い
小規模薬局ほど、調査が属人的になりやすいです。初動(安全確保・記録)→争点整理→ヒアリング→証拠→事実仕分け→措置。この型で進めると、職場が壊れにくくなります。
