残業代トラブルは、金額の問題というより「運用のまずさ」で燃えます。薬局は閉店後業務(片付け、レジ締め、在庫、日報)が発生しやすく、打刻と実態がズレやすいです。
この記事では、薬局で残業代トラブルを防ぐための、勤怠・打刻・休憩の運用設計をまとめます。
1. まず前提:打刻=実態が基本
「申請がない残業は認めない」は、運用としては置けますが、実態として働いていれば争いになりやすいです。重要なのは、働いている実態と打刻がズレない仕組みを作ること。
2. 薬局でズレが出やすい場面(あるある)
- 開店前の準備(清掃、レジ、薬棚確認)
- 閉店後の片付け(レセ締め、在庫、日報)
- 患者対応が長引いて閉店後にずれ込む
- 休憩が取れないのに休憩扱いになっている
- 在宅の電話対応・緊急対応が曖昧
3. 打刻運用:薬局向けの実務ルール
(1)開店前・閉店後の業務を“想定”に入れる
「開店時間=就業開始」だとズレます。準備・締めを業務として扱い、シフトや終業時刻を現実に寄せます。
(2)打刻の例外ルールを固定する
- 打刻忘れの修正手順(申請、承認者、理由)
- 修正履歴が残る運用
- 現場で勝手に修正しない(権限設計)
(3)「サービス残業」を生む仕組みを潰す
- 打刻後に仕事をしない運用(物理的に帰る)
- 閉店後業務は当番制にする
- 残業が常態化する業務を削る(棚卸頻度、日報簡略化等)
4. 休憩:一番燃えやすいのは“取れてないのに控除”
休憩控除は、実態として休めていることが前提です。薬局はワンオペやピークで休憩が飛びやすいので、放置すると後で爆発します。
現実的な対策
- 休憩が取れない日は申告させる
- 休憩時間をずらせる運用(固定しない)
- 休憩場所・代替要員の確保(短時間でも)
5. 在宅対応(夜間・休日)の整理
在宅がある薬局は、電話対応や緊急出動が勤怠の地雷です。
- 当番制にする
- 対応時間の考え方を決める(待機・実作業)
- 手当の有無を明確にする
まとめ:残業代は「制度」より「現場運用」で決まる
薬局の残業トラブルは、打刻と実態のズレ、休憩控除のズレ、在宅対応の曖昧さで燃えます。現実に合わせたシフト設計と、例外処理のルール化で、将来の地雷を大きく減らせます。
