薬局のクレームは、放置すると現場のメンタルを削り、離職につながります。一方で、感情で反応すると炎上しやすい。だからこそ、必要なのは「根性」ではなく型です。
この記事では、薬局がクレーム対応で消耗しないための“型”と、後で自分たちを守る記録の作り方をまとめます。
1. まず前提:クレームは3種類に分けると楽になる
- 正当型:薬局側のミスや説明不足が原因
- すれ違い型:期待値のズレ(待ち時間、説明量、言い回し等)
- 逸脱型:暴言・脅迫・過剰要求(カスハラ寄り)
種類を分けずに全部同じテンションで対応すると、現場が壊れます。
2. 現場が回るクレーム対応の“型”(これだけでOK)
- 安全確保:暴言・威圧が強い場合は距離を取り、責任者へ
- 事実確認:いつ、どこで、何が起きたか(時系列)
- 感情の受け止め:同意ではなく「お気持ちは受け止める」
- 対応方針を宣言:できること/できないことを線引き
- 再発防止:必要なら社内共有と運用修正
3. 記録の作り方:後で“武器”になる書き方
クレームは、記録がないと「言った/言わない」で負けやすいです。おすすめはクレーム記録票を作り、次の項目を固定すること。
最低限の記録項目
- 日時・場所
- 相手(氏名が不明なら特徴)
- 内容(時系列・具体的発言)
- 薬局側の対応(誰が何を言ったか)
- 結果(解決/継続、次の対応予定)
- 関係資料(処方内容、説明資料、録音・メモ等)
ポイント:感想を書かず、事実を書きます(「怖かった」ではなく「大声で○○と言った」)。
4. 逸脱型(カスハラ寄り)は“線引き”が命
暴言・脅迫・人格攻撃・土下座要求などは、丁寧に対応しても収束しないことがあります。現場を守るために、線引きルールが必要です。
- 一定以上の暴言が出たら責任者対応へ切替
- 録音・防犯カメラの運用(必要なら掲示)
- 退去要請・警察相談の基準を決める
5. 薬局向け:クレームを減らす“予防”も効く
- 待ち時間の目安表示(説明・掲示)
- 説明の統一(よくある質問テンプレ)
- スタッフのエスカレーション基準(誰に回すか)
- ヒヤリハット共有(同種事故を潰す)
まとめ:クレームは「型」と「記録」で現場を守れる
クレーム対応は個人戦にすると消耗します。型で回し、記録で守り、逸脱型には線引きする。これだけで薬局の現場の疲弊はかなり減ります。
