就業規則は、普段は読まれません。でも、問題社員・退職代行・ハラスメント・情報漏えいが起きた瞬間に「会社を守る盾」になります。薬局は個人情報と人手不足の両方が重なるので、就業規則が薄いと一気に詰みやすいです。
この記事では、薬局で特に「整ってないと詰む」条項をトップ10でまとめます。
1. 懲戒(戒告・減給・出勤停止・懲戒解雇)の根拠
懲戒は就業規則に根拠が必要です。条項が薄いと、重い処分ほど通りにくくなります。
2. 解雇(普通解雇)の事由と手続
「能力不足」「協調性欠如」などは争点化しやすいので、どんな場合に解雇を検討するか、手続(指導・改善機会・記録)まで含めて整えると強いです。
3. 休職(メンタル・体調不良)の制度
薬局は少人数体制が多く、休職の扱いが曖昧だと現場が崩れます。
- 休職の開始要件
- 休職期間と延長
- 復職判定(診断書、面談、試し勤務)
- 復職できない場合の扱い
4. 勤怠(遅刻・欠勤・無断欠勤)のルール
遅刻欠勤は積み上げが重要です。連絡方法、欠勤が続いた場合の扱い、無断欠勤の取扱いを明確に。
5. 残業・休日出勤(申請制、36協定運用)
「申請がない残業は認めない」だけでは危険です。申請制はOKでも、実態があるなら支払いが必要になりやすいので、運用とセットで設計します。
6. 有給休暇(申請ルール・計画付与・時季変更)
有給は揉めがちなので、申請期限、急病時の扱い、計画付与の考え方など「揉めにくい運用」に寄せます。
7. ハラスメント(相談窓口・調査・措置)
規程がないと、相談が来た瞬間に詰みます。相談窓口、調査手順、二次被害防止、懲戒との関係まで整えます。
8. 情報管理(個人情報・SNS・持ち出し)
薬局はここが最重要です。
- 患者情報の取扱い
- 写真撮影・SNS投稿の禁止(業務中・制服・店内)
- 私物端末での業務禁止(必要なら条件付き)
- 持ち出し禁止と違反時の措置
9. 副業・競業(申請制・禁止範囲)
副業は放置が一番危ないです。申請制、競業・利益相反の禁止、勤務への支障が出た場合の措置を明確に。
10. 退職(退職手続・貸与物返却・競業避止・秘密保持)
退職代行時代は、退職手続を“型”にしておくのが強いです。
- 退職届の提出方法
- 貸与物(鍵・端末・ID)の返却
- 退職時誓約(秘密保持)
まとめ:就業規則は「問題が起きた後のコスト」を下げる装備
就業規則は、整備しても売上は増えません。でも、燃えた時の損失を大幅に減らします。薬局は少人数・個人情報・多忙の三重苦になりやすいので、重要条項から優先して固めるのが現実的です。
