育休・産休・時短がある薬局のシフト設計:揉めないルール作り

育休・産休・時短は、薬局が長く続くほど避けて通れません。問題は制度そのものではなく、現場で不満が溜まる運用になってしまうことです。

  • 「あの人だけ優遇されてる」
  • 「結局しわ寄せはこっち」
  • 「言いにくいから我慢→爆発」

揉めないためには、シフトを人間関係で回すのではなく、ルールで回す必要があります。

1. まず押さえる視点:公平=全員同じ、ではない

全員に同じ条件を当てはめると、むしろ不公平になります。育休・産休・時短は、本人のわがままではなく、制度として保護されています。

現場では、会社として守るべき最低ラインと、現場負担を減らす工夫を両立させる必要があります。

2. ルール化するべき3つ(薬局向け)

(1)勤務区分を定義する

例として、勤務区分を明確にします。

  • フルタイム(週5、遅番可)
  • 時短A(週5、早番のみ)
  • 時短B(週4、時間固定)
  • 限定勤務(曜日制限あり)

区分が曖昧だと「その日だけ特別」が増えて不満が溜まります。

(2)シフト作成の優先順位を明示する

おすすめは優先順位を文章化することです。

  1. 法令上配慮が必要な勤務(育児・介護等)
  2. 店舗運営上必須のポジション(管理薬剤師、監査責任等)
  3. 公平性(遅番回数、土日回数などの均衡)

「感情」ではなく「ルール」で説明できるようにするのが狙いです。

(3)しわ寄せを見える化して“補填”する

現場が一番納得しないのは、しわ寄せが不可視なときです。次のような補填策を検討します。

  • 遅番・土日が多い人に手当
  • 希望休の優先順位ルール
  • 応援体制(他店舗・パート・派遣)
  • 業務分担の見直し(調剤事務の役割整理等)

補填が難しいなら、せめて可視化して説明できるようにするのが大事です。

3. よくある揉めポイントと対策

(1)「時短の人が急に休む」

代替要員の確保がないと不満が溜まります。

  • 代替の連絡フロー
  • 応援候補リスト
  • 業務の標準化(引継ぎが楽になる)

(2)「遅番が固定メンバーになっている」

仕組みがないと固定化します。

  • 遅番の回数を数える
  • 一定期間ごとに見直す
  • 手当で補填する

まとめ:シフトは“ルール化+可視化”で揉めにくくなる

育休・産休・時短をめぐる不満は、制度への不満ではなく運用への不満です。薬局が長く続くほど起きる問題なので、早めに型を作ると離職が減ります。

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