未収金は小さく見えて、積み上がると地味に効きます。とはいえ、回収でやり過ぎると、今度はクレーム・炎上・法的リスクが出ます。薬局は信用商売なので、回収は「丁寧に、淡々と」が正解です。
この記事では、薬局が未収金を回収するときの“やっていい手順”と“危ない対応”を整理します。
1. まず前提:未収金の種類を分ける
- 単純な払忘れ:本人も支払う意思がある
- 争い型:金額や内容に不満がある
- 悪質型:意図的に払わない、連絡が取れない
種類を分けずに同じ圧で追うと、炎上しやすいです。
2. やっていい回収手順(薬局向けの現実ルート)
- 事実確認:金額、発生日、処方・請求の根拠、連絡先
- ソフト連絡:電話・SMS・郵送で丁寧に案内(払忘れ前提)
- 期限設定:支払期限と支払方法(振込、来局等)を明確化
- 書面化:一定期間反応がなければ請求書・督促状
- 最終通知:法的手続の可能性を示し、最後の期限を切る
ポイントは、各ステップで「いつ、何を伝えたか」を記録することです。
3. “やると危ない”対応(薬局は特に注意)
- 勤務先・家族・近所に支払を要求する(プライバシーの問題)
- SNSで晒す、掲示する(アウト)
- 患者情報を回収の圧力に使う(信用を失う)
- しつこい深夜連絡、威圧的な言動(カスハラの逆をやる)
4. 「次回の調剤を拒否」はできる?(注意点)
未収が続くと「次は払うまで出さない」と言いたくなりますが、医療・薬局は社会的責任も絡みます。ケースによっては慎重な判断が必要です。
現実解としては、
- 次回来局時に清算を丁寧にお願いする
- 支払方法を増やす(振込、キャッシュレス等)
- 悪質・反復なら、対応方針を責任者が判断する
という運用が揉めにくいです。
5. 未収金を減らす“予防策”
- 会計フローの見直し(渡し忘れ・計上漏れの防止)
- 支払手段の拡充(キャッシュレス等)
- 高額になりやすいケースは事前説明を丁寧に
- 未収発生時のテンプレ(連絡文面・期限設定)
まとめ:未収金回収は「丁寧に、淡々と、記録」
回収で信用を落とすのが一番もったいないです。払忘れ前提で丁寧に入り、反応がなければ書面で淡々と。記録を残し、危ない追い込みは避ける。これが薬局向けの勝ち筋です。
