採用トラブル、残業代、退職時の揉め事…その多くは「雇用契約書・労働条件通知書が薄い」ことが原因です。薬局は採用が急ぎになりやすく、口頭で決めてしまって後で爆発しがち。
この記事では、薬局で揉めやすいポイントを中心に、抜けを潰すチェックリストをまとめます。
1. まず前提:口約束はだいたい負け筋
口頭合意は、後から「言った/言わない」になります。採用時ほど、短くてもいいので書面で残すのが強いです。
2. 必須の基本項目(ここが抜けると即揉める)
- 契約期間(有期か無期か、更新の有無)
- 就業場所(店舗、応援の有無)
- 業務内容(調剤、監査、服薬指導、在宅、管理業務など)
- 始業終業時刻、休憩、休日、シフトの決め方
- 賃金(基本給、手当、固定残業代の有無、締日・支払日)
- 退職(手続、退職日、引継ぎ・貸与物)
3. 薬局で特に揉めやすい“追加チェック”
(1)固定残業代(入れるなら明確化)
- 固定残業代の金額
- 何時間分か
- 超過分は別途支払う
(2)試用期間(無敵ではないので運用設計)
- 試用期間の長さ
- 評価項目(接遇、監査手順、報連相など)
- 本採用拒否の判断プロセス(面談・記録)
(3)応援勤務・店舗間移動
人手不足の薬局は「今日は隣の店お願い」が起きます。勤務地の範囲や応援のルールが薄いと揉めます。
(4)在宅・休日対応
在宅がある薬局は、夜間・休日の連絡対応、緊急出動の有無、手当の有無を先に整理しておかないと爆発します。
(5)個人情報・SNS・私物端末
- 患者情報の取り扱い
- 写真撮影・SNS投稿の禁止
- 私物端末で業務連絡をさせる場合のルール(推奨は“させない”)
4. 雇用契約書と労働条件通知書の“役割分担”
実務では、
- 労働条件通知書:基本条件を明確化(法定の要素)
- 雇用契約書:秘密保持や副業、貸与物、損害時の協力など運用面を補強
という形で組むと、運用が安定します。
まとめ:採用のトラブルは“最初の紙”で8割防げる
忙しいほど後回しになりますが、採用時の書面は、後で一番効くコスト削減です。基本項目+薬局特有の追加チェック(固定残業、応援、在宅、情報管理)を固めると、揉めにくくなります。
